キャンピングカーの水は汚くて飲めない?
「キャンピングカーのキッチンの水は飲めませんよ」 これをいうと皆さん驚かれますよね、そして怒ると思います。なぜなら、飲料水タンクって書いてあるじゃないか〜。そう言われると思います。だから、飲めないわけではないですけど、また別に飲んでも自由ですけど、何度も言いますが、汚いですよ、ということです。
ポリタンクの場合なら、上記の写真のように口径が大きいですからね。まだ手を入れて中を洗えます。しかし、キャブコンなどの外部からホースで給水するタンクとなると、中はとても難しくなります。一応、ステンレスやFRPでつくられていて内部が洗えるようになっている車種もあります。しかし、常にそういったメンテナンスを行うのは不可能でしょう。室内が水だらけになる車種もあります。
また上記のような掃除がしやすいタンクであっても、一番は、ホースやモーターの中に、普通の住宅の水道水のことを思うと雑菌がいる可能性があるからです。まあ、間違いなくいるでしょう。おいおい、マンションだって地下や屋上にタンクがあったりするじゃないか〜、て思うでしょう。しかしキャンピングカーの場合は、マンションのように、水が常に、しかも大量に動いていないからです。条件がまったく違うからです。
こういったモーター内に雑菌がいる可能性があるということです。ですから飲めないのです。おいおい、飲めない飲めないって、うるせ〜、ってカチンとくる方も多いはず。当店の代表が43年前から、キャンピングカーを所有していますから、何度もポンプは交換し、勉強のために中をバラバラにしています。壊れたときに、中をばらしたらそれこそびっくりという汚れ具合だったことが、こういったことを言い続けてきた理由のようです。また当店は、買取中心で、販売はしませんので、こういった本音が言えます。普通のキャンピングカーの販売店でこんなこといっていたら、売れなくなりますからね。
今度は理由がわかると、浄水器をつけたり、いろいろします。でもそれでも「容易には」飲めませんといっておきます。例えば、日本の有名な浄水器メーカーの使用説明では、2日間以上使用しなかった時は30秒以上、できれば数分間、浄水を流してからご使用くださいと、注意書きがあります。リッターでいうと7リッターから15リッターです。汚いからといって、水を流すことで、ほとんどタンクの水は空っぽになりなくなります。
また、海外製の浄水器では、もっと厳しくなり、夜間などで使用が途絶えても、数十秒から数分間、水を流してからご使用くださいと、あります。それが浄水器の世界の安全基準です。なぜなら、水が止まると浄水器のほうがより内部に雑菌が繁殖する可能性、性質があるからです。これは一時騒がれ、こういった使用前の流水が表記されるようになったのです。ご存知の方も多いはずだと思います。
キャンピングカーの場合、よく使うオーナーでも1週間に一回、普通は一ヵ月に一回乗るキャンピングカーのオーナーが多いと思います。ですから、そんなタンクや、配管、モーターには、当然、一般家庭より、もっと不衛生な状況となります。そして浄水器へその水が行くことになるわけです、もう、わかりますよね。毎回タンクを洗おうが、なにをしようが、まず「安心して飲むのは難しい」、そう思われたほうが無難だと思います。そういうことです。
なら手を洗うのも、雑菌のいる水で洗うのは嫌だよね、となりますよね。そうです。気にされたほうが良いと思います。特にコロナウイルスが問題になっている昨今、SAでトイレに行った後、再度、キャンピングカーでゆっくり手を洗う人も多いと思います。
雑菌、汚いって ならどうするんだ
出かける前には、面倒でも、ポリタンクを、もう一個用意してください。洗浄用のポリタンクとして用意しておくのです。最低でも20リットルぐらいの水で、ポンプを空まわしをされたほうがいいですね。これは旅の前には面倒でも毎回なされたほうが良いです。せっかくの旅行、子供さんが、おなかを壊してもいけませんし、コロナ対策の今、綺麗な水で手を洗うことも大切ですからね。
キャブコンなどで、給水タンクが90リットルを超えるような場合は、いったんはタンクの水を同じように一回転はさせておくべきです。たまには、哺乳瓶用の洗剤のミルトンをつかったり、お酢、濃度0.5%から1%を入れて、モーターやホース内を定期的に掃除をする方法もありますが、経験上、水の空回しでよいと思います。その水は、マットや車の洗車に使えば良いと思います。
ここ最近は、インフルエンザなども、うがいは効果がない、とにかく手洗いが一番といわれるほど、手洗いは重要です。ある意味、飲むことよりも、手を洗うためにもタンクをきれいにしてください。そうでないと、キャンピングカーの水は飲むこともできない、手も洗うこともできないとなってしまいます。呑めなくても、手を洗うことができるキャンピングカーはありがたい空間だと思います。
当店では。買取した車両の給水タンクはすべて内部を洗浄していますが、上記の車両は、60リットルのステンレス給水タンクですが、水を入れ替えたら、それこそ小さな虫の死骸が大量に出てきました。
塩素を抜いてポリタンクに入れたらだめ
よく、ポリタンクに台所の浄水器のお水を入れる方がおみえになります。これもまったくダメです。塩素を抜かないことです。キャンピングカーのポリタンクは、水道の水をそのまま入れるのが大原則です。塩素こそ、雑菌の繁殖をいくぶんでも止めてくれます。これは加湿器などでも同じです。
上記のような写真のポリタンク形式のキャンピングカーは定期的にポリタンクを交換、モーターも交換すればいいですが、それでも常に水の流れのない内部にはどうしても汚れはたまりどうしても汚くなります。
ここ最近、カムロードのキャブコンも大型の給水タンクを積む車両と、大型キャブコンであってもポリタンクを積む車両と二つに分かれるようになってきています。
40年前から ジャグ
え〜、面倒だよ。毎回毎回、キャンピングカーを動かすたびに無理だよ。と誰もが言われるはずです。そうでしょうね。なかなか難しいです。また、大量に水を使うことは、エコにも反するだめな行為です。では、こういったものを使えばよいのです。そうです。ジャグポットです。
このようなジャグポットを2つもっていけば、よいのです。もともとの給排水設備は、洗い物ようにしておけばよいでしょう。そしてジャグのひとつを「手を洗うポット、歯を磨くポットとして一つ」、またもうひとつを「飲み水用として一つ」として利用する、そういった方法をとっています。
こうすれば、忙しい出発前に繰り返し洗浄は、しなくてよいと思います。もともとの給排水設備には気を遣わずにお水を入れておけばいいですからね。超綺麗な飲料水、手洗い用の水、そして汚れものを洗うお水と、3種類の水を搭載して、とても良い利用ができると思います。
ジャグは、単純なタンクですが、ポンプや蛇口がついていることと同じ仕組みですからね。中も洗えるし、ペットボトルの高いお水を買うこともありませんし、氷や熱いものも入れられる。またなんといっても旅先のおいしいお水が気楽にくめますからね。キャンピングカーが道の駅で嫌われるのは、20リットルのポリタンクを持ち歩くこともひとつだと思っています。こういった小型のものなら、おいしい現地のお水もいただきやすいでしょう。ただ、前橋市の群馬大付属病院で、入院中の乳児10人が酸素欠乏症(メトヘモグロビン血症)になられたケースでは井戸水が疑われました。
名古屋陸運局で個人で初めて8ナンバーを取得した当店の代表は、実は、43年間ずっと、5リットルの小型ポリタンクを複数個使用しています。5リットルぐらいのタンクであれば、食堂などでもお水をいただきやすいそうです。とくに小さなお子さんは、美味しいからといって、現地の湧き水や井戸水は避けておいた方が無難だといいます。腰を痛めませんしね。
グレータンクだけは活かして、清水はこういったシンプルな考え方に移行なさるのも、ぜひ検討してみるとよいと思います。間違いなく安心で綺麗なお水が飲めるキャンピングカーになると思います。
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http://www.rvland.co.jp/
上記は老舗のRVランドさんのペットボトルの水を利用できる給水設備です 優れものです。こういったものは完璧です。
キャンピングカーライターさんへお願い
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