JP STAR Happy1 JPスター ハイゼット
JP STAR Happy1 走行
JP STAR Happy1 (JPスター ハッピー1)は、とても人気がある車です。しかしその反面、売却相談が非常に多い車なのです。上の二台の車ともが、新車、距離5,000キロ未満での売却であり、2023年だけで、3月までにすでに当店だけで3台の買取をしています。
軽トラに、カムロード並みの装備を乗っけていますから、高速ではあらゆるキャンピングカーに乗る我々プロでも、ハンドルを持つ手はかなり緊張する、それが正直な感想です。売る方もそういったことが売却理由の一因です。
当店は買取専門店であり、我々から手を離れ、売却先の販売影響もあり、本来必要以上に手厳しい話は御法度ですし、今現在、この車を気にいって大切にお乗りになられている方もたくさんおみえになります。ですから買取物語もいつもあっさりとしていますが、今回は、安全面でのこと、保証上のことがらがいくつか重なりますので、お乗りになるユーザのためにも詳しく書かせていただきました。
軽トラ架装は、リンクのようなポップアップまでが、高速移動を考慮すると理想だと思います。フル装備の軽キャブコンはいろいろと無理な面が出てくると思います。無論、高速道路は法定最低速度で移動するから大丈夫だ、そういう方はそれほど心配しなくてよいと思います、が、それでも単線の自動車専用道となると、譲ることもできない、かといって橋脚がある場所でなおかつ風が強い時、大型がすれ違う時はさすがに緊張します。
高速利用はほとんどしない、普段はセカンドハウスとして使う、子供の野球教室時の待機場所なんだ、そういう方にとっては本当に最高の車だと思いますが、高速道路を絡めての長距離移動を計画するキャンピングライフの方は、かなり緊張した運転になることを理解して購入されると良いと思います。
高速を利用して長時間、長距離乗って移動して、家族も後部に乗ってキャンピングライフを計画なさる方は、販売店で高速での試乗をしっかりさせてもらうか、レンタカーを経験なさると良いと思います。
JP STAR Happy1 安全面
また、FFヒーターの軽油の給油口が、一般の給水口がそのまま流用してあります。水と軽油では、パッキンや配管などの材質の考え方にも差異がありますし、軽油タンクの位置なども、安全上の疑問が残ります。また家族が借りて間違って水をいれる事件も起きかねません。上記の一台もそういったことが現実に起きています。軽自動車に軽油をいれる方がいる時代、当店で水のマークは研磨して消しておきましたが、とても残念な考え方です。5万円でFFヒーターをつけてあげるという優しいユーザー配慮でしょうが、べバストやエバスペッヒャーが単純に20万するわけではありません。音の問題や安全性がさまざま考慮された上での金額だと認識してください。
いろいろなアイデアが詰め込まれている車には違いはありません。当店の代表が個人において中部地区で初めて8ナンバーを取得して43年が経過し、いろいろなキャンピングカーを我々買取店は知る立場です。軽トラでフル装備にしたキャブコンは、一般道は問題ありませんが、高速道路は、かなり厳しく感じます。それらは構造的な面、また最大安定傾斜角度が関係しますが、それらも勘違いされる方がプロでも多いので、いずれわかりやすく詳細に記事化しようと考えております。
この車の購入を検討される方は、電動オーニングやサイクルキャリア、天井換気扇、FFヒーター、12Vエアコンなど、極力装備をつけないことです。標準で付いてしまうものがありますが、これらはわずかな重量なのですが、シャーシ上の重量は、僅かであれ、されど大きな重量変化になっていきます。そして高速走行では大きく走行安定性に影響するのです。東和モータースのINDY107などと比べると、150キロ前後の重量が高い位置で変化してきます。
電動サイドオーニングが標準でついていますが、一般的なキャンピングカーでは取付けはしません。電動は、経験が長いプロは推奨しない装備なのです。周波数による誤作動は昨今は起こりにくくなりましたが、走行中に万が一お子さんがリモコンを触ってしまうこともあるからです。大型車両であれば、万が一でも耐えることができる耐力が車にありますが、軽車両は一瞬にして風の抵抗を受け、横転します。おこさんが同乗する車両は走行中はリモコンのおき場所は十分配慮ください。また電池は抜いておくべきです。この車は、テレビリモコン、FFヒーターリモコン、エアコンリモコン、サイドオーニングリモコンとリモコンだけでもたくさんあります。
また、スペーサーを入れたワイドトレッド化は慎重にしてください。トヨタ自動車が、EVのBZ4Xが発売後すぐにリコール、販売延期になりましたが、ホイールやハブボルト、車軸の関係性は、トップメーカーのトヨタであっても、机上の理論と10万キロを超えるテスト走行、現物調整、発売後の問題の吸い上げが、とても難しい部位なのです。ですからできるだけいじらないことが大切な部品、パーツなのです。わずかな変更が事故や車両損傷につながりかねません。キャンピングカーはそれぞれが個別の車になりますのでBZ4Xのようにリコールには直結しにくいため、なかなか公には判明しません、ですから注意してほしいのです。ワイド化による走行安定性は、メリットばかりではなく、ハンドリング悪化やバネ下荷重変化によるサス挙動の悪化などのデメリットもスペーサーにはいろいろ絡んでくる、難しい部位、パーツなのです。
元々のハイゼットは車体重量850キロ、荷物を積んで乗員が二名で1300キロの総重量の車です。JP STAR Happy1 は、常に1300キロの重量で、総重量1500キロの車に改造されています。常時200キロ増えた車の負担は足回りにでてきます。BZ4Xのリコールも元々エンジン車両のベースを電気自動車に変更した結果、電気自動車特有の足回りやボルトへの負担から部品損傷のリコールがでたのです。農作業で酷使される作業トラックであっても、通常は850キロに戻ります。これで理解していただけると思います。
また、走行中にリヤドアが開放してしまう時があるから外からロックをかけないといけないと、買取時にお客様から言われて、我々も走行しましたが、確認走行中に開放しました。おそらく枠とドアの取り付け調整が甘い施工だと思われます。今年度の3台中2台がそういう状況でした。こういったことは、他のキャンピングカーでもあるのですが、そういった場合は、リヤも対応する集中ドアロックにしてもらえば事故が防げ、安心できると思います。
また一般的なキャンピングカーはユーザー名で初度登録をおこないますが、この車は、初度登録をJPスターがおこない、その後お客さんが自分で名義変更をする特殊な形をとっています。それは問題はないのですが、2023年に買取した3台ともが、お客様側でダイハツにて保障継承をおこなっていませんでした。このページで詳しく書いていますが、遠方で故障が発生すると、保障継承をおこなっていないため、99%まず自己負担になります。このページをオーナーさんがご覧になられたら、ぜひ保障継承をおこなっておいてください。聞いた、聞かなかったという話でしょうが、故障時に新車であっても保証がきかなかったという話は、悲しくなると思います。
カーセンサーやグーをみれば皆さんもわかると思いますが、2023年、今、キャンピングカーの相場が大きく崩れています。買って失敗だったから売れば良い、それがまったく通用しなくなってきています。人気のある車も値をさげていますし、軽キャンはいずれも大きく崩れてきました。特に事故車は値が大幅に下がっています。お乗りになる方も安全運転をお願いいたします。
軽トラを無理してカムロード並みの装備にするのではなく、軽トラは軽トラの限られた世界で十分に充実した車になると思います。今回、あえて辛口のことを書きましたが、インテリアのセンスも良いですし、この値段でこの装備内容、問題があろうが、FFヒーターなども5万で取り付けてあげようとするユーザーファーストの姿勢であり、とても頑張っている会社だと思います。ぜひ、安全面に配慮し、装備内容を見直して、軽の領域を無理してでることなく、無理をせずに頑張ってもらいたいと思います。魅力を満載にしなくても魅力は十分にあると思いますから。
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キャンピングカーライターさんへお願い
昨今、キャンピングライターさんがばれないと思われるのでしょうか、著作権侵害、つまりパクリをおこなわれます。大変残念ですが、個人、法人、二名を刑事告訴させて頂き、書類送検をさせて頂きました。
さまざまな記事は私たちの経験から書かせていただいておるもので、警察対応では、ばれないと思った、そう言われます。無断転載、無断引用は重たい犯罪行為です。絶対にお止めください。
JP STAR Happy1
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