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 キャンパーハウス 買取物語  95

 ライトエース タウンエース アルトピアーノ


アルトピアーノは、タウンエースをベースにした4ナンバーのキャンピングです。タウンエース、ライトエースは海外で作られており、初期のころは製品の精度があまりよくありませんでした。またタイヤハウスが足元で大きく張り出すために、アクセル、ブレーキの位置が普通の車とはまったく違う運転スタイルになり、ふみ間違いをおこしやすい車でもあり、慣れが必要となります。

そんなタウンエースをベースにした、アルトピアーノは、トヨタカローラ横浜・ネッツトヨタ横浜・ネッツトヨタ湘南の3社、現在はトヨタモビリティ神奈川として統合された会社が制作しています。また神奈川県に隣接する、都道府県に居住するオーナーだけに新車時は販売しています。ですから、その他の県では新車購入はできない特性もあります。

この車は、どんなメリット、デメリットがあるのか、キャンパーハウスが解説してまいります。

この車のメリットは、全国どこのディーラーでも車検を拒まれることは、まずないでしょう。このサイトを初めて見たり、キャンピングカーをあまり知らない方は、うそだろ「車検なんか、どこでも受けれるだろう」そう思うはずです。しかし、現実はキャンピングカーの車検は嫌われてきました。

「技術的に断るケース」、「キャブコンなどのように車両重量、全高などで、リフトが対応できない、修理工場に入らない」といった事もあります。それと、ディーラーが忙しいことを理由に断るケースです。断り方も、「陸運局の監査が入るから」とかいう、ユーザーの立場からは、訳のわからない断り方をしてきました。

ただ、面倒なだけで断っているケースがほとんどでしょう。愛知のトヨタディーラーで車検不正が発覚し、ついにトヨタ自動車の100%子会社の東京のレクサス店でも、車検の不正が発覚しました。自分たちの車であってもいい加減におこなうディーラーだからこそ、忙しいことを理由に断ってきたのです。

現実、キャンピングカーの車検は、普通の車よりは手間がかかります。コンロを積んでいないのに車検を通せば、「本来はダメ」です。普通の車とは違ういろんな規定があることも一因でしょう。また、ディーラーをかばうわけではありませんが、ユーザーが、車検のついでにサブバッテリーを交換してほしい、FFヒーターも分解してほしい、そういった本来は売り上げが上がる良い話であっても、ベテラン整備士でも、初めておこなう整備内容、時間ばかりがかかってしまう作業内容もでてくるからです。

しかし、この車は、そういったやり取りからいっさい解放されます。ディーラーがつくった簡易なキャンピング仕様だからです。しかも、4ナンバー、つまり、車検証のナンバーの記載に変更はありません。つまり、後ろの装備は、固定された荷物になります。シートの安全規格や車体重量の変更、車検証の記載変更をおこなった車になります。

ですから、正式にはキャンピング仕様、キャンピングカーではありません。プロの世界では、キャンピング仕様というカテゴリーになります。車検も二回目からは一年ごとになります。

なんだ、キャンピングカーのメリットがないじゃないか。そう思われる方も多いと思います。でもいいと思います。一年に一回、車検を受けて頂くこともある意味、メリット良いことです。ディーラーにだしたって、不正な検査をされる時代、安い車検専門店で回数をおこなうことも良いと思います。

また、安い自動車保険、つまりネット保険に入ることが可能になる場合があります。8ナンバーは、ほとんどの場合、「ネット保険、通販型自動車保険」は、断られます。また、加入できたとしても、車両保険はダメというケースがほとんどでしょう。

無論4ナンバーや1ナンバーの貨物車も、通販型の会社によっては断られるケースもありますが、受け入れてくれる会社は8ナンバーよりは増える傾向があります。ただし、通販型はリヤの架装部分の価値は車両保険には参入できませんので、車だけの加入になる、弱みもあります。

そしてもう一つのメリットは、走行安定性や経年変化によるトラブルはいっさいないと言ってもよいでしょう。外観にいっさい変更がないからです。換気扇だってドアの内部に取り付けてあります。ですから雨漏れを起さない。重心高が大きく変わるような設備は積んでいません。ですから、高速道路での横風にも影響を受けることはまずありません。

ただ、4ナンバーということで、様々な設備が十分なキャンピング仕様ではありません。シンクを取り付けるか冷蔵庫を取り付けるか、どちらかを、チョイスすることになります。両方とも、とりつけることは不可だったり、一般のキャンピングカーとは違って、オプションにも大きな制約があります。

しかし、メリット、デメリットが混在するこの車も、使ってみれば間違いなくキャンピングカーなのです。軽キャンパーでは不満、かといってハイエースは大きすぎる。そういった一部のユーザーの心をがっちり掴んでいくでしょう。

アルトピアーノが生まれて、3年近く経過する今、中古車市場にこれからどんどんこういったディーラーがつくるキャンピング仕様の車が増えてくると思います。ライトエースだけでなくハイエースなど、車種もこれからどんどん増えていくでしょう。8ナンバーのメリットが少ない今、もっとも時代に沿っていくと思います。




        

 

         



       



          
      
   

         
       

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