キャンピングカーの火災はなぜ起きるのか
2019年 今年だけですでに数台のキャンピングカーが燃えています。SNSでは写真や動画が公開され、なおかつキャンピングカー所有者への妬みも膨らみ、燃えることを嘲笑うネット上の書き込みも数多く見られます。
はっきり言って、燃えて当然と思って、キャンピングカーとは付き合うべきなのです。それこそキャンピングオーナーからは、この記事こそが批判を受け、炎上するでしょう。でも言います。キャンピングカーは燃えて当然なのです。
43年前に中部地区で初めてキャンピングカーの改造申請、及び改造を当店の代表はおこなっています。そして多くのキャンピングカーを知り尽くし、なおかつ買取をさせていただきますと、キャンピングカーを非常に甘く見ている、業者、そしてオーナーが多すぎることです。
住宅でも、現在オール電化になり「火災は無くなりました」というわけにはいかないのです。コンセント火災や電気の漏電事故で、年間多くの火災がおきています。基礎があり、微動だにしない住宅がです。埃や僅かな水気でショートするからです。
キャンピングカーの場合、常に揺れ、振動もある、そういった環境の中、車に住宅が乗っているのです。ですから、当然、住宅よりも燃えて当然な過酷な状況なのです。そのうえ、ガソリンやともすればプロパンガスボンベ、カセットボンベを積んである、またあらゆる電気配線が、ねじれたり、振動で擦れたり、被覆の厚みが少ない電線を使用している知識のないキャンピング製造メーカーもあります。当店のスタッフは、建築士、建築施工管理技士の国家資格を所有して、住宅としてキャンピングカーの居住スペースのメンテナンスをおこなって市場に再出荷しています。
キャンピングカーを買う時は、できる限り老舗で買うこと、これが鉄則です。新規の会社はそれなりのリスクがあります。ネットでは、天井断熱がでたらめだ、とか、シャーシーを切断されていたとか、一年待って納入されてシックハウスですぐ売却した。そういった記事があふれています。老舗は、そういった批判、経験を乗り越えて、また実戦して成長した会社です。
また、中古で購入する場合は、お店選びより、ビルダーを選んで購入することです。保証は1000キロ、一ヵ月できれるからです。
自動車は、走行中に地面に落下している板バネ等を踏んで、タイヤでまきあげても、タイヤハウス、マッドガードなどでボディに損傷をしない、しにくいようにメーカーは走行テストを行います。キャンピングカーの場合は、デザイン的なことやシャーシー下配管の関係で、マッドガードなどを取り外しているケースも一部にあります。また燃料タンクの位置を変更するケース、FFヒーターや発電機などの配管も床下にある車もあります。ぜひ過去の事故の経緯を考えられて、ご自分の車が、万が一、落下物の固いものを踏んだ場合、バーストしてタイヤが飛び散った場合、火災が起きることがないか、今一度、プロに依頼して点検されてください。
また、キャンピングカーは、とにかく消火器を積んで走ることです。当店では、代表の指示で買取時には、ドライブレコーダー、小型消火器、タイヤ空気圧計、複数枚の軍手、これらは必ず持参して買取に行かされます。タイヤバーストの記事をご覧いただければ理由はわかると思います。
また、キャンピングオーナーは、購入後に、素人配線は絶対に行わない、12Vのバッテリーを甘く見ないことです。どうしても行う場合は、ヒューズをきちんと組み込んでおくことです。また、踏みつける可能性の場所は、配線は通さない。ただし住宅の火災が漏電ブレーカーを組み込んでも起きるように自動車の電気配線のヒューズも同じように起きてしまうことが下記のリンクの九州消防局の実験結果でも明らかになっています。
北九州市消防局火災実験
ですから、走行中は電化製品は使わないようにすること、メインスイッチはカットしておくこと、座席下などの電気配線も定期的に埃を掃除しておくことも大切です。そして、走行中に火災が起きた場合の避難訓練も小さなお子さんがいる場合は必ず行っておくべきです。リアエントランスの鍵がかかったままで外部から救出ができないことのないよう、万が一のために脱出訓練をおこなっておいてください。
FFヒーターの熱が出る部分も、布切れなどを置かないこと、キャンピングカーは、家が動いているという認識をしっかり持って安全なキャンパーライフを過ごしてください。
手厳しい記事ですが、火災が起きるたび、「高速道路が渋滞になった、迷惑をした」、そういった批判的な目でキャンピングカーが見られることになるからです。安全で安心なキャンパーライフは、12Vを甘く見ないことだといっても過言ではないかもしれません。
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キャンピングカーライターさんへお願い
昨今、キャンピングライターさんがばれないと思われるのでしょうか、著作権侵害、つまりパクリをおこなわれます。大変残念ですが、個人、法人、二名を刑事告訴させて頂き、書類送検をさせて頂きました。
さまざまな記事は私たちの経験から書かせていただいておるもので、警察対応では、ばれないと思った、そう言われ