「トラックキャンパーとは」、今回は、辞書的な始まりですが、トラックキャンパーについてお話をすすめましょう。
トラックキャンパーは、読んで字のごとく、トラックのキャンパーです。トラックにキャンピング構造物を積載物として乗せるているものを指しています。降ろしてしまえば、それぞれ、キャビン、トラックというように、それぞれに呼び名が発生します。ゆえに、二つがくっついた状態が、トラックキャンパーなのです。
非常に便利なものです。普段はトラック、週末はキャンピングカー、また、キャンプ場でも、降ろしておいて、トラックだけでお買い物に行ける、そんな両刀使いが、トラックキャンパーなのです。
メリットより デメリットが
メリットは上記の記述です。それぞれが分離して利用できること。車だけ買い替え、キャビンだけを載せ替える、そんなこともできてしまいます。それが大きなメリットでしょう。また、友人のトラックに貸し出すこともできる。しかし、現実はよいことづくめに見えるトラックキャンパー。実はデメリットのほうが多いのです。
実は、こういったキャンピングスタイルはアメリカのもの、アメリカで「のみ」成立するものなのです。ですから、日本では定着はしていません。アメリカでは、ともすれば乗用車より、トラックのほうが人気、そして実需要もあります。例えば、ハイラックスが13年ぶりに日本で発売されることになる記事を見て、驚いた方がとても多いと思います。日本で発売されていないだけで、海外ではハイラックスは長年販売されていました。とくにアメリカでは、車種別の売り上げは、ベストスリーはなんとトラックなのですから。
トラックといえども、内部は日本のランドクルーザーと同じぐらいの豪華仕様です。リアの部分がトラックになっているだけで、中は非常に豪華なのです。そういった普段使いのピックアップ型トラックに載せるキャビンとして、トラックキャンパーはアメリカでは似合うものなのです。しかし、日本では、まず、そういったトラックベースのライフスタイルがありません、またベース車両もありません。また、日本の道路事情に合ったサイズでの、日本人好みのトラックも、日本の自動車メーカーにはない、当然、こういった理由が、トラックキャンパーが根付かない理由だと思います。
致命的なことは
一番の理由は、運転席とキャビンの車内移動ができないこと、しにくいことです。なかにはリアウインドウを改良して移動できるようにしてあるタイプがありますが、基本はできません。日本は安全な国といえども、車中泊の時に、襲われないかという不安は誰しもあります。昨今は、高速道路上で止まる輩もいるぐらいの日本です。道の駅も、夜間は暴走族のたまり場という場所も少なくないからです。
そんな時、アメリカでは、拳銃で身を守ることができます。しかし、日本ではそういったことはできない国。いざという時に緊急移動は、車外に一度、出ないといけない。それが、需要がない大きな理由、デメリットだと思います。危険だけでなく、雨の日のこともあります。
我々がトラックキャンパーを買取する場合、基本、トラックとセットで買い受けています。単独でキャビン部分のみを査定されることはまずありません。つまり分離型であるのですが、結局は一体型に終始してしまう、そういった中途半端な市場形成も大きな特徴です。理由は、車と一体で、組み合わせて開発されているからです。
これからのトラックキャンパーとは
トラックキャンパーは、フロントのロングノーズは衝突時に安全が確保でき、しかも整備性もよい、移動時も全員が前方を向いて着座する安全姿勢が保てます。エアバッグもサイドエアバッグも搭載された車種もあり、キャブコンにはない安全性能を誇ります。日本でハイラックスが本格的に再販されるようになった、2017年、日本に根付く、日本のためのトラックキャンパーが製造されるようになることをキャンパーハウスは期待しています。
かばうわけではありませんが、今までのトラックキャンパーは、製造メーカーは、安定した計画ができなかったはずです。ランクルのトラック車両が販売されても限定販売であったり、海外製のトラックは為替変動がある、また、床、あおりの建てつけの精度が悪い、そういった中で車を製造する、また計画するしかなかったからです。
トヨタ製のハイラックスが今後も安定的に国内で販売されるようになれば、ハイラックスベースのトラックキャンパー、また一体シェルのキャブコンが出てくれば、とても面白いキャンパーライフができるようになると思います。トラックキャンパーの上記のデメリットを簡単に、そしてすべて打ち消す力を持つでしょう。
その力とは、四輪駆動であり、チェーンもまきやすく、最低地上高も大きいキャンピングカーは、今までと全く違った景色でキャンプができようになるからです。そんな場所であれば、拳銃がない日本でも、安心して眠れるに違いありません。ただし、こんどは熊さんに、注意が必要かもしれませんがね。
ハイラックスの復活が、トラックキャンパーの老舗ミスティックを中心に間違いなく個性的なキャンピングカーを生み出してくれることでしょう。全長×全幅×全高=5335×1855×1800mmをベースカーにして、作るのも、乗るのも、なかなか難しい課題はあるでしょうが。
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